
~本巻の特色~
◆周到、綿密な検証による復元
原蹟は63年前、原爆によって消失。 残されたコロタイプ影印本(モノクローム)をもとに、台北故宮博物院所蔵の王羲之書蹟の色調・色印を緻密に検証し復元。 巻首の乾隆帝の題字は黄庭堅・寒山子龐居士巻の同例を参考に、跋文も多くの作品の紙質・色調を参考にされています。
◆最良質の宣紙の採用
原蹟の風合いを忠実に再現するため、最良質の宣紙を使用。
◆美麗な表装(巻子)と古式の木製箱
包首には特織りの仿宋錦を使用。 木製箱は楠木の佳材を使用、巻子をウコンの布に包み、古様の挿し蓋式の箱に収納。
◆詳細な解説(冊子)を付載
王羲之研究の第一人者、杉村邦彦氏(四国大学教授)による詳細な解説冊子(B6判・72頁)を付載。
~用語解説~
跋文(ばつぶん)・・・文とは別に、書物の終わりにしるす文章。あとがき。跋。
臨本(りんぽん)・・・書画を臨写(書き写す)するための手本。
蘭亭叙(らんていじょ)・・・晋の王羲之が蘭亭の会で成った詩集に書いた序文。行書の手本とされる。




作品番号:103NJ20『黄絹本蘭亭叙』
税込価格:66,150円
[版式]デジタルインクジェット多色刷 [用紙]絹本
[画面寸法]24.1×70.3cm [巻子寸法]32.2×711cm
[付属品]解説書・渋箱及び桐箱入り




原蹟に迫る、精巧無比の複製
「これは、うちの倉から出した実物だ。今さら改めて見る事もない!私が見たいのは、複製の方だ!」・・・・・・当時の故宮博物院、蒋復璁院長が完成した複製を見て、思わず叫んだ言葉です。専門家の眼をも迷わせるほどの複製は従来の常識をはるかに超えたものといえます。
故宮書画の複製にあたり、長年にわたって書画複製技術の研究を続け、技術の全面的見直しを行い、最新鋭の印刷機材を基本に専門家のプロジェクト・チームを編成しました。撮影は巨大な自動カメラを特製して台北に送り現地撮影。製版・印刷は特殊製版による8色~12色印刷、たとえ墨一色の作品でも、8色刷り以上を条件としました。いずれも原蹟と寸分たがわぬ大きさはもとより、筆勢、墨・彩色のぼかし、紙面、落款・印の朱のにじみまで驚くほど精密に再現。表装、額装においても書画の風韻をひきたてる中国伝統の様式を踏襲しています。

作品番号:103NJ70『宋拓定武本蘭亭叙』
税込価格:67,200円
[版式]デジタルインクジェット多色刷 [用紙]紙本
[画面寸法]26.9×66.5cm [巻子寸法]27.4×636cm
[付属品]解説書・渋箱及び桐箱入り

永和9年(353年)3月3日、王羲之は会稽山陰の蘭亭に名士を招いて雅宴を催し、このとき成った詩集の序文を書きました。これが、書道史上に無二の劇跡とうたわれる<蘭亭叙>です。本作は、その伝存模本のうち唯一の絹本で、錚々たる名家の題抜に彩られた、最重要の一帖です。


書聖・王羲之の劇跡<蘭亭叙>は、唐の太宗が宝愛のあまり、ともに葬られて永遠にその姿を隠しましたが、生前、帝はその模本を作らせました。うち、欧陽詢の臨本を石に刻したとされるのが本帖です。古来最も傑れた蘭亭叙の拓本とされ、故宮秘蔵本の筆頭に位置する名品。
清の乾隆帝は、王献之の中秋帖、王珣の伯遠帖とともに本帖を宝蔵し、みずからの書斎を三希堂と称しましたが、帖内に見えるおびただしい数の帝の題識に、その酷愛のほどがよくうかがえます。多彩な表情を見せる羲之書のなかでも、沈着痛快な一面を伝える圧倒的な劇跡です。
作品番号:103NE92『遊目帖』
税込価格:89,250円
[版式]デジタルインクジェット多色刷 [用紙]紙本
[画面寸法]25.7×37.6cm [巻子寸法]28.8×400cm
[付属品]解説冊子・挿し蓋式木箱
原爆によって失われた「幻の名蹟」 完全復元 王羲之 『遊目帖』
作品番号:103NE36『快雪時晴帖』
税込価格:44,100円
[版式]デジタルインクジェット多色刷 [用紙]紙本
[画面寸法]31.6×39cm [冊子寸法]32×19.3cm
[付属品]解説書付・タトウ入り
『遊目帖』は王羲之のせきとく(手紙)の一つで、同じく王羲之の手になる『蘭亭叙』とともに清の乾隆帝が宮中に秘蔵した逸品です。しかし、義和団事件(1900年)の混乱の中で日本に渡り、広島の原爆により灰燼に帰すという数奇な運命をたどったため、戦前の白黒印刷によるコロタイプ本のみで知られる幻の名帖です。台北故宮博物院に所蔵される王羲之など歴代の名蹟をもとに考証を行い、紙質や色調、さらには印色にいたるまで精密に検証して、原蹟さながらの姿で復元されました。